通信制高校(NHK学園)の中間試験体験談
2016/03/25
私はこの記事を書いている現在、私立通信制高校NHK学園に現役2年次生として在籍しています。
通信制高校で体験する「イベント」というものはとても限られていますが、その中でメインとなるのがやはり試験です。
試験は1年で2回、中間試験と期末試験に分けて行われていますが、今回は中間試験の実状を体験談形式でお届けしたいと思います。
中間試験は8月29日・30日の二日に分けて行われました。
半年前のことですのでやや記憶が曖昧なところがあり、細部まで実状をご紹介できない箇所もあるかもしれませんがご容赦ください。
通信制高校に興味がある方々にご覧いただいて、少しでも参考になれば幸いです。
ネットホームルームで試験の日程を知る
8月のネットホームルームで試験に関する説明がありました。
ネット「ホームルーム」といっても、先生が画面の前で一方的に喋るだけです。
「8月の29日と30日に中間試験があるよ 自分が受ける科目をしっかり確認してください~」
こんな感じですね。
実はこのとき、まだ私は一度も「登校」したことがありませんでした。
入学時の面接で一度は行きましたが、「登校」自体はありません。
試験以外の登校としては年に4日ほど「スクーリング」があるのですが、これが10月にまとめて行われるからです。
試験が初めての登校ってどうなんでしょうね。
私は7月に転校したばかりで都合もわからず、初めての「登校」にかなりの緊張を覚えました。
試験勉強をして備えよう
レポートという形で日頃から勉強も少しはしていますが、初めての試験ということもあり、やはり試験対策の勉強をしない訳には行きません。
その試験対策の勉強ですが、これは非常にやりやすいものでした。
なぜなら、試験対策勉強のプリントが全教科分配布されるからです。
生徒専用のWebサイトにダウンロードできる形でアップされるというシステムで配布されます。
PDF形式でダウンロードできますから、印刷することも可能です。
これさえやっておけば試験で大コケすることはないという噂もあり、プリントの問題を完璧にしようと私は決めました。
「信じるぞ…」という想いですね。
勉強する科目は生徒によって(履修している科目によって)違いますが、私の場合は世界史、日本史、保健、家庭科というラインナップです。
本当は体育や美術といった科目も履修しているのですが、それらの科目の中間試験はありません。
一科目にかかる勉強時間は1時間ほど。
もちろんどれくらい丁寧にやるか、というさじ加減はありますが、2時間もやれば完璧と言っていいはずです。
3日ほどかけて全科目の勉強を終わらせ、いざ試験当日を迎えます。
試験当日 初めての登校
緊張しましたね。
というより「うわ~嫌だな~うわ~」という感じです。
わかりますよね、あの初めて学校へ通う時の感じ。
朝起きて溜息が出たことを今でも憶えています。
嫌がっていても仕方がありませんから、電車で国立駅へ向かいましたが。
車内で簡単に試験対策プリントを見直しつつ、ゴトゴト揺れること一時間。
到着してしまいました。
NHK学園の最寄り駅である国立駅に来たことはありましたが、これほど憂鬱な気持ちで降り立ったことはありません。
用意しておいた地図を広げ、NHK学園までのルートを確認します。
2、30分歩く必要はありますが、道は一本です。
テクテクテクテク歩きます。
NHK学園に到着
特に迷うこともなく、着きたくなかった目的地に到着です。
やれやれ、と思いながら自動ドアの前に立ちます。
ガーッと開いたので中に入ると、目についたのは黒板でした。
本日の試験のスケジュールと実施する教室が書かれています。
その情報は事前に知っていたので、ちょっと見て場所を離れました。
まだ少し時間はありますが、早め早めに指定の教室へ向かいましょう。
試験開始15分前、指定の教室のドアをガラッと開けました。
シーン。
30人ほどでしょうか、当然中には私以外に生徒がいるのですが、皆黙って勉強したりスマホをいじったりしています。
人見知りな私は正直ほっとしました。
皆友達がいて私だけ浮く、なんて事態は勘弁願いたいものです。
教室内にグループが出来ている様子はなく、皆私と同じような立場のようです。
試験開始 勉強の成果は?
試験10分前になり、担当の先生も教室へ入ってきました。
試験用紙を配り始めます。
と同時に、出席カードというプリントも配られました。
これはNHK学園独自のシステムで、出席カードに自分専用のバーコードシールを貼って提出することで、登校したことの証明になるのです。
先生は生徒を把握していませんし、出席確認をすることもないのでこのような手段が必要なのですね。
当然私も自分専用のバーコードシールをもってきており、配られた出席カードにペタッと貼り付けます。
後は試験を受けるだけ。
チャイムが鳴り、最初の試験がスタートです。
試験用紙をペラッと開いてわかりました。
「これはいける」
何故なら試験対策プリントと問題が9割がた同じだったからです。
そりゃいけますよ。
どんどん問題を解いて10分が経ち、全部解き終わってしまいました。
念のため試験用紙の裏も確認しましたが、追加の問題がある様子もありません。
正直楽勝ですね。
試験が初めてだったこともあって少し丁寧に勉強していたのですが、やりすぎたかなとも思ってしまうほどでした。
試験は1科目50分なのですが、30分経過時点で退室が許されます。
先生が退室が許す旨を伝えると、大半の生徒が席を立ちました。
もちろん私もです。
次の試験まで時間があったので校舎内を探索していると、私はいくつかの休憩スペースを見つけます。
ジュースやお菓子を買うことができるのが嬉しいですね。
休憩しつつ、次の試験に備えます。
こんな調子で試験と休憩を交互にこなし、1日目の試験が無事に終わりました。
2日目も特に変わったことはありません。
1日目と同じように学校へ行き、同じような試験を受けます。
そんなこんなでハプニングもなく、全教科の試験が終了です。
答案が郵送されてきました
試験があったことも忘れた頃、採点された答案が郵送されてきました。
個人的には全て100点だろ!くらいの気持ちだったのですが、一つも100点はありません。
凡ミスが多く、ところどころでミスが目立ったのです。
ですが、全て90点以上ですので特に落ち込むこともありませんね。
以上が、私の初めて受けた通信制高校の試験の全貌でした。